WEDNESDAY CAMPANELLA GALAPAGOS

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青々と
真新しい芽が萌える
命の螺旋の先
竹が割れる音が
時空の旅の終着報らせ
光を放ちて

どこから来たのかどこへ行くのか


すくすくと
不死身の肉体を
十五夜が呼びもどす
竹のようにまっすぐ
透き徹る目
思いだしたのは
月の都の歌

弓矢は届かずに空切って

コケ
あいの
聞かれると

シダ
あいの
聞かれると

リスター往復書簡
送るの

和漢三才図会みたい
和漢三才図会みたいね

カタルーニャで君と語り合うなら
この先のカフェで
ロケーションは最高
連れてくよ さぁ行こう
 
晴れた日には外のテラス席で
口説くなら2階席で
君の名を聞こう
電話番号も聞こう
 
キュビスト
ひとつに
Oh baby
選べない
角が立つんだよね

キュビスト
多角的視点で
対象を分解

三度の食事でさえ
麻クズとパラフィン製になる
野獣派の妄想
そんなわけないっしょ
 
アビニヨンの娘たち 5人と
遊びに行くよん
消えた遠近法
三次元で描こう 

キュビスト
ひとつに
Oh baby
選べない
角が立つんだよね

キュビスト
多角的視点で
対象を分解

邪知暴虐の王
ディオニスも固唾呑む
パドックで見たあの仕上がり具合
信じて見守るしかない
フジビュースタンド

友情を超えた信頼感
セリヌンティウス 調教師
厩舎で過ごした日々
牧場と馬房

沈みゆく太陽の10倍も速く
黒い風のように走ってった
最終コーナー回ったところで
シラクスの塔楼が見えた

走り出せメロス
勝てるはずがない
命の他何もない

走り出せメロス
どうせこれが最後
神々も照覧あれ

本命・対抗
フィロストラトス予想
情報収集かかせない
トラックマンも楽じゃない
トレセンに取材

ハナ・アタマ・クビ 着差微妙
3歳馬の頂上決戦
出来れば大差つけて
勝ちたいね十馬身

沈みゆく太陽の10倍も速く
黒い風のように走ってった
最終コーナー回ったところで
シラクスの塔楼が見えた

走り出せメロス
勝てるはずがない
命の他何もない

走り出せメロス
どうせこれが最後
神々も照覧あれ

走り出せメロス
 
走り出せメロス

スーベニール
セミョーノフ・マトリョーシカ
For You

宇宙の中にマトリョーシカ
浮遊

究竟涅槃
三世諸仏
依般若波羅蜜多故

体の中の宇宙
宇宙の中にあなた
生命のLOOP
輪廻転生すれば

Mouvement perpétuel
des poupées russes
Mouvement sensuel
qui se déploie comme un virus


アブラムチェボ マトリョシカ
土産

大きいの 小さいの マトリョシカ
見上げ

以無所得故
菩提薩垂
依般若波羅蜜多故

体の中の宇宙
宇宙の中にあなた
生命のLOOP
輪廻転生すれば

Mouvement universel
qui guide au temple de papyrus

見てない 聞かない 言わない そして
干されかけの彼を「せざる」という
4体目のシンボルには

最近用はない 最近用はないという
最近用はない 最近

とめどない とめどない
東照宮
おとなしくしてよう
とめどない とめどない
東照宮

礼にあらざれば

誰のためのルールなのさ
コンプライアンスを守れという
上層部の意見では

少々品がない 少々品がないという
少々品がない 少々

とめどない とめどない
東照宮
おとなしくしてよう
とめどない とめどない
東照宮

礼にあらざれば

何かを隠しては
誰も笑えないさ

時に定められた それぞれの言葉
時代を越えたい 愛のかたち
夕映えが 人の渦覆い

闇に彩られた 奥底の叫び
未来を夢見る 愛のすがた
砂の城 くずれて

天さえも 乞うだろう 僕らの歌
いつかの影よ 許しておくれ

時は今日も解かれ 営みの果てに
無垢の大地は 愛をまとい
燃えるような 季節を呼んで

闇は山河をつたい 心を揺らして
向こうの世界へ 愛をはこぶ
求め合う 記憶が
天さえも 乞うだろう 僕らの歌
いつかの君へ 届いておくれ

いつかの君よ 気づいておくれ
愛しい君よ 気づいておくれ

風速が増す
背中を押す
夕焼けへ帰る鳥たち
飛び立つのを

日が傾いて落っこちていく
あの人の頬が光るのを
見に行かなくちゃ
見届けなくちゃ

この宇宙の先っぽで
何も知らない自由を
君は知っている

何万年かまた先で
惑星の軌道が重なる
また違う姿で 違う匂いで
気付かなくとも

境界線はまた揺らぐ
あなたが振り返るたび
葉が透けて届く光のように
そこらかしこに